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 1999年5月2日(日)にセントルイスのFMラジオ局 KSH95 が 「KSHE KLASSICS」というロックの名曲を放送する朝の番組の中で放送したバリー・パーマーへのインタビューの内容です。聴き手はこの番組のホスト Jhon Ulett で、生中継ではなく2週間ほど前にロンドンに国際電話をかけてインタビューした録音をもとに放送されました。Triumvirat.Net の創設者で、バリーの米国でのマネージャーをやっている Russ Shaw がセントルイスのスタジオに同席してインタビューは行われたそうです。
 Triumvirat.Net の Joe Toohey が抄録を作って送ってくれましたので、その全文を翻訳しました。Thanks, Joe !

 私もインターネット・ラジオで聴きましたが、バリーは早口でちょっとあがっている様子でした。内容は以下の通りですが、Joe も言っているようにバリー自身の新譜や6月のトリビュート・コンサートの内容、PLP や Alaska についてあまり紹介や説明がなかったのでひやひやしました。


 Barry Palmer Interview  1999/5/2  on Air : KSHE95

 Written by Joe Toohey / Triumvirat.Net


 私はインタビューの放送をカセットに録音しました。インタビューは10〜15分でしたので、 Triumvirat.Net の Web 上に置いてみんなが聴くことが出来るようになるかも知れません。

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1)概要
 まず最初に( KSHE Klassics のパーソナリティの) Jhon Ulett は「Illusions on a double dimple」から"Dimplicity"をかけました。次にインタビューがありました。それから Ulett は「Spartacus」のCDから"Spartacus"をかけました。最後に、彼はコンサートの日程と場所、価格、MetroTix (訳注:「チケットぴあ」のようなもの)と、オンライン購入のために MetroTix と Triumvirat.Net のサイトの URL を紹介しました。
 Ulett はビデオテープには言及しませんでした。彼は、来週 KSHE でもっと多くのことを伝えると言いました。インタビューでは Alaska や PLP についてはほとんど語られず、グループの正式な名前や Par がスウェーデンの大家であることにも言及されませんでした。

2)バリーはプログレが好き
 KSHE はこの番組では「Illusions」と「Spartacus」からの曲を放送する傾向があります。バリーは、これらのアルバムでは歌っていないと Ulett に指摘されて、1976年頃に参加したので「Pompeii」と「Old Loves Die Hard」で歌っていると言いました。Ulett はTriumvirat はコンセプト・アルバムの大家だと言い、コンセプト・アルバムの音楽がどのようにしてラジオで放送されなくなったかが話題になりました。
 彼らはプログレッシヴ・ロックについて話し、バリーはポピュラー音楽をやっているけれど本当はプログレッシヴなスタイルで知的な音楽をやりたいと思っていると語りました。

3)エマーソン対フリッツ
 インタビューの中心は、ELP、リック・ウェイクマン、そしてユルゲン・フリッツについてでした。バリーは、ELP と Triumvirat が同時に活動していた時期にヨーロッパにいて、それぞれのファンが最高のキーボード奏者はこちらだとした激しい論争があったと言いました。エマーソンとフリッツが実際に会った時には、彼ら自身は競争意識もなく和やかに過ごしたそうです。
 両者はほぼ同じ時期に活動を始めました。しかし、ザ・ナイスは有名だったので ELP が最初にその名を知られるようになり、レコードのリリースも先になったのです。Triumvirat は、主に、キーボードが中心のアート・ロック音楽でスタイルを同じくするザ・ナイスと ELP に影響されました。

4)リックとの交流
 Ulett は続いてリック・ウェイクマンについて話題にして、この数十年の間でウェイクマンが最もよいキーボード奏者だと思うかとバリーに尋ねました。バリーはリックとは何度も話をしたと語り、飲酒問題と心臓のトラブルに打ち勝ったこととそのような難しい時期を音楽によって乗り越えたことに敬服したと答えました。
 バリーは言外に最もよいキーボード奏者はユルゲン・フリッツだと言いたかったようです。ユルゲンは主観的なので、バリーが彼と一緒になって Triumvirat がかつて行ったことを成し遂げさせなければならないのだと言いました。

5)公式サイトとの出会い
 Ulettは、バリーがどのようにこのセントルイスのプロジェクトに関わるようになったかを尋ねました。バリーは、2年前に Triumvirat のウェブサイトの存在を耳にするまでは、Triumvirat の「遺産」は長らく忘れられていたと思っていたそうです。そして彼はファックスと電子メールでウェブサイトの人々と連絡することが出来ることが分かり、アメリカにごく少数の熱心な Triumvirat ファンがいるだけではなく、全世界に Triumvirat に興味を持つマーケットがあることに気付いたのです。
 彼がマイク・オールドフィールドのアルバムで歌った時には、彼は世界の他の地域ではよく知られていたのに、アメリカでは「チューブラベルズ」しか知られていないようだとバリーは驚いていました。

6)目覚めよフリッツ!
 ユルゲン・フリッツが何をしていたかについてインタビューは続きました。ユルゲンが再び名声を手中にできるだけの国際的な魅力を持っていることに彼自身が気付いていないのにバリーはがっかりしたそうです。ドイツ国内でのトップスターたちのプロデュースの大成功によって、ユルゲンは大変な金持ちになり、何のストレスもなく快適に暮らしていました。
 バリーは、セントルイスには大勢のTriumvirat支持者がいるのでここに来て流れを確かめ、Triumvirat の歴史に新しい1ページを加えたいと望んでいます。セントルイスでバリーが新しいソロ作品を発表するのと一緒に、 Triumvirat がカムバックしてほしいと彼は願っています。ユルゲン・フリッツがドイツの市場に訴えることに専念する代わりに評判の高い国際的なアピールを進めることを決心してほしいとバリーは述べました。

7)歴史家バテルト
 インタビューではハンス・バテルトについて、彼がいかに歴史家であったか、史実に関する理論的なアイディアをユルゲンと共にいかにアルバム・コンセプトに仕上げたか、また知的な音楽を望んでいる人々のために細心の注意をもって構成された音楽をどのように作り上げたのかについても話されました。

8)コンサートの内容
 「Spartacus」と「Illusions」がセントルイスとアメリカで好まれている件について、バリーは南米ではポンペイがより好まれる傾向があり、それぞれの国によっても異なっていると答えました。(「A La Carte」はインタビューでは言及されませんでした)
 バリーは、彼らが、「Spartacus」と「Illusions」、「Old Loves Die Hard」からの曲を確実に演奏すると言いました。(実際には「A La Carte」の曲も演奏されるはずですがインタビューでは触れられませんでした)
 バリーはコンサートの時間が2時間より少し長いことを期待していると言いました(  Alaska や Par Lindh Project、ELP のカバーを含むと4時間がより近いのですが、インタビューではそのことは言及しませんでした)。彼らは会場のキャパが大きく最初の公演でもあるため、100周年記念教会のコンサートを中心に話しました。Ulett はインタビューの後で、Off Broadway 公演はより少数のファンのグループがアーティストと近付けるアット・ホームな会場だと紹介しました。

9)語られなかったビッグニュース
 最も重要な驚きは放送中には言及されませんでした。インタビューがテープに録音された2週間前に、Ulett はバリーに6月6日の朝の KSHE のこのラジオ番組の司会を一緒にするように誘い、バリーもそれを受け入れました。私は、なぜそのことが発表されなかったのか分かりません。

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 これらがインタビューの要点でした。私は、Triumviratだけが議論されたので少し失望しました。インタビューでは Par Lindh Project や Alaska について何も触れられませんでしたし、彼らの曲は放送されませんでした。どちらのグループもこの地域では知られていませんから、PLPと Alaska の曲をラジオでかけてCDを売ることが必要なのです。Triumvirat のCDはこの近辺では既によく売れています。
 うまくいけば、数週間後のコンサートのチケットはより売れるようになるでしょうし、セントルイス・エリアで PLP と Alaska も知られるようになることでしょう。私はやがて、ラジオがどんな効果があったかを MetroTix でのチケットの売上げによって知るでしょう。インタビューの後、まだ1枚のチケットも1つのビデオも売れていないので私は今は少し心配です(訳注:まだ2日しかたっていない時点です)。けれども結果はじきに分かるでしょう。
 

感謝を込めて、Joe


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